凡実さんは神戸や福岡の洋菓子店で働き、「いつかは対馬で自分の店を」という思いをもって帰島した。そして、その夢にチャレンジするきっかけとなったのが、対馬小麦との出会いだった。
そのパン作りも徹底している。冷凍物や添加物は使わず、可能な限り自分でやる。パンに練り込むジャムから自分でつくる。サバのサンドイッチは、サバを3枚におろすところからはじめる。だから仕込みに時間がかかってしまう。
特に緊張するのが発酵工程だという。発酵がうまくいったかどうかは焼き上がってから、揚げ終わってからわかる。天然酵母という自然の生き物相手なので、いつもこちらの思惑通りにいくとは限らない。「毎回ドキドキ」だ。
mountain moutainのパンは、そんな作り手のドキドキ、ワクワクが伝わってくるパン、と言ってもいいかも知れない。