「つしま大石農園」では、同業者とのネットワークづくりも積極的に行っている。その軸となるのが「全国地紅茶サミット」への参加だ。
「全国地紅茶サミット」は講演会と試飲会で構成され、試飲会には全国各地の紅茶生産者がブースを構え、自慢の紅茶を提供する。第1回は2002年で、年に1回、産地持ち回りで開催されている。ちなみに2015年は伊豆の下田、2016年は奈良、2017年は熊本県水俣、2018年は愛媛県松山、2019年は愛知県豊橋、2020年は東京都檜原村で開催された。
そして、2024年は対馬で開催される。「つしま大石農園」の参加は2015年からだが、積極的な活動が実ったようだ。サミット後は、対馬紅茶の知名度も上がり、さらに多くの人に対馬の「べにふうき」ならではの美味しさを味わってもらえるはずだ。
2022年現在、対馬紅茶は「つしま大石農園」だけで生産されている。さらなる需要獲得、成功モデルの確立により、対馬紅茶が対馬の主要特産品の一つとしてとし定着していくことを期待したい。