対馬全カタログ「食」
観光    特産品  歴史  社寺  生き物
村落  民俗・暮らし  アウトドア  キーワード
2022年6月28日
対馬バーガー
【つしまバーガー】
i
食べれば納得!
対馬のご当地バーガーは
イカ! ヒジキ! 肉!
これこそ対馬ならではのバーガー、誕生!
 厳原市街の真ん中を流れる本川(ほんがわ)沿い、川端通りにあるバーガー専門店「対馬バーガーKiYo(キヨ)」。15種ほどのバーガーメニューを揃え、コロナ禍以前は韓国・釜山にも支店を構えるほどの人気バーガーショップだ。その中でも店名にもなった「対馬バーガー」は、オープン当初から変わらぬ人気を誇り、対馬名物メニューの一つとなった。
 「対馬バーガー」は、対馬産ヒジキとイカを使ったハンバーガーだ。豚と牛の合挽きを手ごねしたパティに、注文が入ってからヒジキを混ぜ合わせ鉄板で焼き上げ、レタスに重ねる。新鮮なイカをサッと焼き、特製ソースをかけたパティの上にトッピングしてマヨネーズ。それを特製バンズといっしょに、口を大きく開けて一挙に頬張ると、ジューシーなパティにイカの食感、甘味がアクセントになり、「対馬バーガー」ならではの美味が口の中に広がる。
対州そばに負けないファストフードを
 「対馬バーガーKiYo」は2009年にオープン。店主の新庄清孝氏(以後KiYo氏)が、25歳の時だった。その2年前に5年間の本土生活を終え、Uターン。対馬に遊びにきた友人たちを案内するたびに、ランチにご当地ものとして紹介できるものが対州そば以外にないことを実感したのが、そもそもの発端だった。
 実家がお好み焼き屋で、子供のころから飲食業の楽しさを知り、さらに飲食店で働いた経験から自分が飲食業に向いているという自覚もあった。気軽に食べられる対馬の味。無いのなら自分が作ろうと思い立った時、全国的にご当地バーガーがブームだった。
店舗は本川沿い。店内は広く、ゆっくり食事ができ、テイクアウトも可能
「対馬バーガー」プロジェクト、始動
 「対馬バーガー」と名乗れるバーガーの条件として、対馬らしい食材を使うこと、まだどこにも存在していないこと、そして年間を通していつでも提供できること。そう、KiYo氏は考えた。旬のある食材を使うのではなく、1年間を通してコンスタントに入手できるものを使うことも重要なのだ、と。
 すぐに“イカ”を思いついたが、イカを使ったバーガーなら既にあった。煩悶(はんもん)すること3カ月、かつて住んだ広島でも対馬のヒジキは有名だったことを思い出し、“イカ+ヒジキ”という結論にたどり着き、それからさらにレシピを完成させるまでに3カ月。計6カ月を費やし、「対馬バーガー」は誕生した。
バンズに至るまで独自のレシピを創作
 試作の中でも特に悩んだのはソースだった。イカ+ヒジキは和風なので、それを洋風に近づけるためにどうすればいいか。
 方向性はてりやきバーガーのソース風。デミグラスソースを少し甘味に振った、バーベキュー用のデミグラスソースに近いもの。そんなソースをイメージし、味を探った。
 またバンズも少し甘めの独自のレシピをつくり、繁忙期でも対応できるように対馬のパン屋3軒に特注することになった。
おしゃれなシトロエンのキッチンカー
ポジティブ思考でしんどい2年を乗り切る
 「対馬バーガー」は完成したものの、すぐに経営が軌道に乗った訳ではなかった。資金面では対馬市の創業支援事業補助金を利用し、大いに助かったが、決して順調な滑り出しとはいかなかった。
 「起業して2年間はしんどかった。新聞配達もしたけど、楽しかった」と、KiYo氏は当時を振り返る。5年の本土生活で、特に営業の仕事でポジティブ思考を身につけたことが大きかった、とも。最初の2年間を乗り切れたこと、辛抱できたことが、その後の成功につながったとも言えそうだ。
 店舗の経営が軌道に乗ると、北の方の顧客開拓のため、イベントに出店するためにキッチンカーを導入。さらに福岡ではキッチンカー、韓国の釜山では店舗をオープン。コロナ禍で釜山店は閉めたが、好機が来れば復活する予定だという。
対馬バーガーKiYo
〒817-0024 対馬市厳原町大手橋1052
Phone:0920-52-0873
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/tsushima_burger_kiyo/?hl=ja
Ⓒ対馬全カタログ